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コラム DX時代 〜第1回

これからDX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマにコラムを連載させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。

さて、DXという言葉を、初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思いますが、昨年あたりからテレビや新聞、ネット記事などでよく見かけるようになりました。このコラムでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に初めて関わる方、これからDXに取り組む企業経営者やマネージャーの方々を対象に、DXとは何か?また企業がDXに取り組む際のポイントをわかりやすくお伝えしたいと考えています。

 

はじめに、今回は第1回目ということで、簡単ですが自己紹介をさせていただきます。

私はこれまで20年近くITエンジニアとして航空会社、商社や旅行業などの大企業の業務基幹システムから、小規模ベンチャー企業のWebサイトに至るまで多くの開発プロジェクトに携わってきました。近年はIT経営コンサルタント、ITアドバイザーとして中小企業を中心にIT活用、WEBマーケティング戦略策定やプロジェクトの企画、進行のお手伝いをさせていただいています。自分の携わったシステムが、使ってくれる人々の役に立ち、喜びの声をいただいた時ほど仕事のやりがいを感じることはありません。

そしてこのコラムが、DXに関わる皆様に少しでもお役に立てば幸いです。


それでは、本題に入りましょう。

今回のテーマであるDX(Digital transformation)は直訳すると「デジタル変革」です。スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱しました。

15年前に提唱された言葉が現在になって注目されていることになります。

かつてはデジタル化(デジタライゼーション)という言葉も流行ったのですが、デジタル化とDXでは一体何が異なるのでしょうか?

下図は旅行ビジネスの例で『デジタル化(デジタライゼーション)』と『デジタル変革(DX)』を比較したものです。

デジタル化は「デジタル技術を戦略的に使いこなして、ビジネスや生活の向上を実現すること」です。インターネットの発展など、デジタル技術の普及により、私たちの生活は大きく変わりました。図の左側は旅行予約の例です。デジタル化によって、旅行代理店に来店しなくても、Webサイトで旅行を予約できるようになりました。

一方、デジタルトランスフォーメーション(DX)は「新たなデジタル技術を活用してこれまでにないビジネスモデルを創出・柔軟に改変すること」です。様々な業界で、AIやIoT、ビッグデータといった最先端のデジタル技術を取り入れた新しいビジネスモデルが数多く生み出されています。図の右側はVR(バーチャルリアリティー)技術で旅行を手軽に体感できるバーチャル旅行、そしてAIやロボット技術で接客サービスを変革したロボットホテルの例です。

DXを通じて新たに出現したビジネスモデルは総称してxTech(クロステック)と呼ばれており、金融系サービスの「FinTech」、教育系サービスの「EdTech」、人事系サービスの「HRTech」など様々なデジタルサービスが登場しています。ちなみに上図のバーチャル旅行やロボットホテルは旅行とデジタル技術とを組み合わせた「TRAVEL Tech」の事例です。

このように、ビジネス環境、経営戦略を考えるときにデジタル技術を無視できなくなっていることが、DXが注目されている背景にあると言えます。

次回は、国内の数多くの企業が抱えているIT関連の経営課題、経済産業省が推進しているDXの取り組みについて書きたいと思います。


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